東京都の2倍の面積 世界最大の氷山に遭遇
ANNnews
南極海を航行していた写真家らが、漂流している世界最大の氷山に遭遇し撮影に成功したそうです。
南極海を漂流する巨大な氷山。
この氷山の面積はおよそ4000平方キロメートルで、東京都の2倍ほどの大きさがあり厚さはおよそ400メートルで、世界最大の氷山として知られているといいます。側面がアーチ状になっているのは波で削られた跡だということです。
この氷山は「A23a」と呼ばれ、1986年に南極の棚氷から分離し、去年11月ごろに海へ動き始めたといいます。
イギリス南極観測局によると、「A23a」は1日5キロメートルの速度で漂流しており、大西洋への移動が懸念されています。
巨大な氷山が大西洋へ移動すると、船の航行に大きな影響を及ぼす恐れがあるほか、島に座礁した場合アザラシやペンギンなどが餌(えさ)場から遮断される可能性が危惧されているといいます。
イギリス南極観測局は、気候変動の影響で南極の氷に変化が起きていて、毎年大量の氷が失われているとし、地球温暖化への警鐘を鳴らしています。