アジサイ寺に響く鐘の音と「コケコッコー」 まるであの絵の世界観
朝日新聞
「アジサイ寺」として知られる、京都府福知山市の観音寺。
境内を彩るアジサイが人気の古刹(こさつ)ですが、この寺にはもう一つ人気を集めるものがあるといいます。
毎年6月。梅雨時期になると、境内に植えられた100種1万株のアジサイが色づき青や紫、白色などの色彩が寺の伽藍(がらん)を彩るそうです。
しっとりとした風景に響く鐘の音、に続いて響き渡る「コケコッコー」というけたたましい鳴き声――。
同寺では9羽のニワトリを境内に放し飼いにしているそうです。
観賞用のニワトリで尾が長くて羽の色合いも美しく、寺の和の雰囲気ともマッチし、独特の世界観を醸し出します。アジサイの間で動き回る姿は江戸時代の画家、伊藤若冲が描いた「紫陽花(あじさい)双鶏図」の世界観だといいます。