はかなさと美しさ重ねた「沙羅の花」 京都・東林院で鑑賞会
毎日新聞 動画: 時事通信
妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院(京都市右京区)で15日、「沙羅の花を愛(め)でる会」が始まったそうです。30日まで。
平家物語の冒頭で「沙羅双樹」として登場するナツツバキの白い花がはかなく庭に落ち、コケの緑に映える光景が参拝客を魅了しています。
釈迦(しゃか)が入滅の場所に選んだ沙羅の木は本来、インド原産の熱帯樹。日本ではまったく別種であるツバキ科のナツツバキが沙羅双樹と呼ばれているそうです。夜明けに開いた花が夕方に落ちてしまうことも多く、そんな1日限りの無常を、いにしえの人々は沙羅の木に重ね合わせたとも言われているといいます。