1人で石を集め城を築き……戦争のトラウマに取り組む元イギリス兵
BBC News Japan
アフガニスタンに派兵されていた元イギリス兵が、戦争で受けたメンタルヘルス(心の健康)の問題に対処するため、ウェールズ南部に城を建てて話題となっているそうです。
2014年まで英陸軍のウェールズ王立連隊に在籍していたマイク・アレンさんは、帰国後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症。社会から離れて暮らしたいと思うようになったといいます。
アレンさんは2019年、ウェールズ南部ケアフィリにあるムニスルーウィン地区で、地元の農家から土地の提供を受けた。そこで100トンもの石や木材を集め、城を築き始めたといいます。
アレンさんは、自分の手で城を造るという地道な作業が、毎日を乗り越えて生きていくための拠り所になったと説明。これまでに退役軍人や遺族、特別なケアが必要な人など約2500人が訪れたそうです。