「軍港・舞鶴」面影残す丹後富士　建部山
産経ニュース

京都府舞鶴市にそびえる建部山（たてべさん）（標高３１５・５メートル）。地元では「たけべさん」と呼ばれ、そのシルエットから「丹後富士」の異名を持つそうです。

ただ、現在の山頂の姿は江戸時代と大きく異なっているといいます。

明治３４（１９０１）年に海軍の鎮守府が置かれて以来、建部山が見下ろす舞鶴港は日本海における国防の要衝となったといいます。ロシアとの戦争に備え、砲台を築くために陸軍が山頂を削ったのだといいます。

頂上へ続くかつての軍用道路は、軍が使用していた時代から８０年近くがたち、今はトレッキングコースになっているそうです。所々、斜面には補強工事が施され、石積みの橋もある。山頂には弾薬庫が朽ち果てたまま残っているといいます。