海またぐ景観一躍〝全国区〟 山口県下関市「角島大橋」
産経新聞
日本海に浮かぶ周囲17キロの角島(つのしま)と本州をつなぐ「角島大橋」(山口県下関市)。長さ1780メートルで、通行料無料の橋としては国内屈指の長さを誇るといいます。平成12年11月に完成。
橋の開通前、角島と本州を結ぶ交通手段は1日7往復の渡し船だけ。
通学や病院通いなど、日々の暮らしは不便なことが多く、住民が粘り強く進めた建設促進運動の結果だったといいます。
橋は生活道路として造られましたが、完成後は美しいロケーションが全国的な話題に。島を訪れる人は急増し開通前の年間1万人程度から、多い年には50万人を超えるようになったそうです。車などのテレビコマーシャルにも繰り返し登場、人口900人に満たない島は予想外ににぎわっているそうです。
一方、豊かな自然に囲まれた島の住民には、急激な環境の変化に対する戸惑いも見え隠れしていたといいます。