山村に未来照らす美しいコンビニ　子供に夢、地域の拠点　徳島・木頭地区　産経ニュース

徳島県那賀町の木頭地区にある「未来コンビニ」と名付けられたコンビニエンスストアを紹介しています。

徳島市街から車で約２時間半。高知との県境に位置するは周りを山に囲まれ、約１千人が暮らすといいます。

コンビニは「世界一美しい」をコンセプトに令和２年にオープン。
店内は特産品「木頭ゆず」の木をイメージした黄色い柱が連なり、日が暮れると大きい窓から漏れ出した明かりが集落を照らします。

同地区から最寄りのスーパーまでは車で１時間ほどかかる。コンビニは開店後、すぐに「買い物難民」になりがちな高齢者らの拠り所となったそうです。カフェスペースは、世代を超えた交流ができ、子供たちが家庭や学校以外の場で刺激を受けてほしいと設置されたといいます。

木頭出身の経営者、藤田恭嗣氏（４９）が立ち上げた会社「ＫＩＴＯ ＤＥＳＩＧＮ ＨＯＬＤＩＮＧＳ」がコンビニを運営。ほかにも特産品ゆずの栽培や加工、廃業したキャンプ場再生などビジネスを手がけ、雇用も生み出しているといいます。

「未来」と冠したが、コンビニに最先端の技術が用いられているわけではないそうです。子供たちの、そして地域の未来を照らし続けたい－。そんな思いが込められているといいます。