眼前に幸運呼ぶ「吾妻の白猿」 山形・米沢市
産経ニュース
山形県米沢市の天然記念物に指定されている白いニホンザル「吾妻の白猿」を紹介しています。
山形県と福島県にまたがる吾妻山系では、白い体色を持つ野生の二ホンザルが数年に1度、発見されているそうです。
古くは猟師らに迷信として伝わっていましたが、昭和13年からこれまで吾妻山系で計30頭が確認され、現在は少なくとも6頭が生息しているといいます。
神秘的な容姿と希少性から、いつからか「会えると幸運が訪れる」と言われるようにもなったそうです。
一方、課題も。近年、麓の集落では、サルによる農作物被害が深刻で、天然記念物の白猿以外は駆除の対象にもなっているといいます。白猿を調査している地元関係者は「駆除が進めば、将来的に白猿が生まれる系統が途絶えてしまう可能性もある。サルが人里に下りて来ない環境づくりを考えなくてはいけない」と話しています。