沈む鳥居…月の引力実感 佐賀県太良町の有明海
産経ニュース
有明海に面した佐賀県太良町にある大魚神社の「海中鳥居」を紹介しています。
波打ち際に並ぶ、水に浸った3基の鳥居が異彩を放ちます。
満潮時には海中に沈み、干潮になると石畳の参道が現れるといいます。鳥居の姿の移り変わりで、月の引力が及ぼす干満差を目の当たりにできます。
江戸中期、大魚神社の参道に建てられたのが、海中鳥居だといいます。
鳥居は、約30年に1度建て替えられ、守り継がれてきたといいます。しかし、近年は朽ち果てたまま放置されていたため、見かねた地元住民らが平成24年に建て替えたそうです。
真新しくなると、海中にたたずむ神秘的な姿が一躍有名になり、佐賀県内有数の観光スポットとなったそうです。今の地域住民にとっても、結婚式の前撮りや成人式の記念撮影を行う大切な場所だといいます。
これからも、古くから住民らに大切にされてきた海の鳥居は、繰り返される潮の満ち引きとともに、町を見守っていきます。