先人が残した桜並木を次代へ託す 観音寺川(福島県猪苗代町)
産経新聞
福島県猪苗代町東部を流れる観音寺川。
小さな川に、ソメイヨシノをはじめとする200本を超える桜の回廊が続くそうです。
護岸されていない約1キロの川岸は自然にあふれ、緑と桜のコントラストが映えます。
付近は標高が500メートルを超え、開花はやや遅め。
175世帯ほどの川桁地区はこの時期、多くの花見客でにぎわいをみせるそうです。7色を駆使した夜間のライトアップは幻想的で、昼夜を問わず花見が楽しめるのも魅力だといいます。
昭和7年にソメイヨシノを両岸に植えたのが始まりで、すでに90年を超えるといいます。ソメイヨシノは60~80年ぐらいが寿命ともいわれ、毎年花を咲かせる古木を守っていくのは容易ではないといいます。
また、ソメイヨシノは種では増えず、この景観を維持するには若い木を植えていく必要もあるといいます。