暁に映える白鷺 姫路城、世界遺産登録30年
産経ニュース
今年、日本初の世界遺産登録から30年を迎える姫路城(兵庫県姫路市)を紹介しています。優雅にたたずむ姿は空を舞うシラサギに例えられ「白鷺城」とも呼ばれます。
元弘3(1333)年に播磨国の守護だった赤松則村が姫山に築いたとりでが基だといいます。天下統一の前、豊臣秀吉も城主となり改築したそうです。現在の天守を完成させたのは徳川家康の娘婿、池田輝政だといいます。
平成5年12月、法隆寺や屋久島、白神山地とともに、日本で初めて世界遺産に登録。地域住民がたこ揚げや散歩を楽しむ憩いの場は、一躍世界から注目される観光地となりました。
多くの観光客であふれていた城内も新型コロナウイルス禍で寂しい3年を過ごしたといいます。
身近な城が世界に誇れる文化遺産だという意識が広まった30年。地域の愛と匠(たくみ)の技が注がれた名城は、再び世界中から人々が集まる日を待っています。