特集

次代を照らし公団70年 住環境の改善を追求(動画)

- 特集
次代を照らし公団70年 住環境の改善を追求
産経新聞

「リフォームされているので、築年数の割に部屋もきれい。公園も整備されていて、住みやすいですね」

堺市北区の集合住宅「サンヴァリエ金岡」。
ここは、日本住宅公団(現UR都市機構)が初めて建てた公団住宅「金岡団地」が前身だそうです。

同公団は、戦後復興とともに進んだ都市部の住宅不足を解消するため昭和30年に設立され、今年で70年。当時は珍しかったダイニングキッチンや風呂、水洗トイレが導入され、これらの設備は全国に普及し、日本の住環境を一変させたそうです。

建築面でも新しい形式を採用。
「スターハウス」がその代表で、1フロアにつき3戸を上から見てY字形に配置。建物自体を景観のアクセントとするとともに、各戸とも3方向から通風や採光を確保できるデザインとなっているといいます。

老朽化で数は少なくなりつつありますが、令和元年には、東京都北区のヌーヴェル赤羽台(旧赤羽台団地)にあるスターハウスが団地の建築物として初めて国の登録有形文化財となったそうです。

公団住宅発祥の地、サンヴァリエ金岡には、当時の部屋を再現した空間があり、昭和の夢を今に伝えています。
続きを見る >>

いのち輝く「白鳥の湖」新潟・瓢湖(動画)

- 特集
いのち輝く「白鳥の湖」新潟・瓢湖
産経新聞

新潟県阿賀野市にある「瓢(ひょう)湖は、1周約1200メートルの小さな湖。冬場に多くのハクチョウが渡来する「白鳥の湖」として有名だそうです。

もとは寛永2(1625)年の大干魃(かんばつ)の対策として造られた農業用水池。名前の由来は、かつて隣に小池があり瓢箪(ひょうたん)のような形をしていたからといわれています。

ハクチョウは毎年10月上旬に第1陣が飛来。
11月下旬のピークには5000~6000羽に達し、翌3月半ばごろまでに北帰行に旅立つといいます。

今季は昨年11月に過去2番目の9051羽を数えたそうです。

シーズン中は1日に3回、「白鳥おじさん」の愛称で親しまれる斎藤功さん(75)による給餌も行われているそうです。
続きを見る >>

海に浮かぶ幸せのホーム 大三東駅 長崎県島原市(動画)

- 特集
海に浮かぶ幸せのホーム 大三東駅 長崎県島原市
産経新聞

日本一海に近い駅の一つとして知られる島原鉄道の大三東(おおみさき)駅。

ホームに降り立つと雄大な有明海が眼下に広がるそうです。
ホームは上下線それぞれにあり、そのうち下りホームが干満差日本一の有明海に面しているといいます。

海に近い駅の中にあっても、ホームの真横が海の駅は珍しいといいます。満潮時にはまるでホームが海上に浮かんでいるかのようであり、見晴らしのいい日は対岸の熊本県側の山々を見渡すことができるそうです。


かつては鉄道ファンを中心に知る人ぞ知る駅でしたが、令和3年に大手清涼飲料水メーカーのCM撮影の舞台に起用され一躍有名に。週末を中心に多くの家族連れや観光客が訪れるようになったそうです。

その数年前から町おこしの一環で、願い事を記した「幸せの黄色いハンカチ」をホームに掲げる試みが行われているといいます。

大正2年開業の大三東駅、近年は外国人観光客の姿も増えたそうです。
続きを見る >>

復興の象徴へ 鏡映の一大パノラマ 七尾・青林寺(動画)

- 特集
復興の象徴へ 鏡映の一大パノラマ 七尾・青林寺
産経新聞

元日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市の和倉温泉。
発災からまもなく1年を迎えますが、多くの温泉宿がまだ復旧の途上で客足は遠のいたまま。そんな温泉街の高台に建つ青林寺。

寺の境内に保存されている国の有形文化財「御便殿(ごべんでん)」。
明治42年、当時皇太子だった大正天皇が能登半島を訪れた際の休憩所として建てられたといいます。

竣工から1世紀以上がたった令和元年ごろ、御便殿の座卓に庭園の景色が反射し、きれいな写真が撮れると交流サイト(SNS)上で話題になり拝観者が急増したそうです。特に新緑と紅葉の時期が人気で、元年度には国内外から1万人もの観光客が訪れたそうです。


元日の大地震で、青林寺も石造りの階段が崩れ、御便殿の一部が傾き、ライトアップ用の照明が壊れるなどしたといいます。

今も安全のため一般の拝観は中止しており、鏡映しの絶景が復興を象徴する一枚となって再びにぎわすことができるよう、復旧作業が進められています。
続きを見る >>

錦秋に染まる群馬の逆さ富士 榛名富士(動画)

- 特集
錦秋に染まる群馬の逆さ富士 榛名富士
産経新聞

群馬県高崎市にある榛名山。
赤城山、妙義山とともに「上毛三山」と呼ばれ、地元の人々に親しまれているそうです。

だ、市観光協会によると、榛名山という名の山は無く、最高峰の掃部ケ岳(かもんがたけ)(標高1449メートル)を中心に連なる山々の総称だといいます。

その一つに広さ1・49平方キロメートルのカルデラ湖、榛名湖を見下ろすように鎮座する標高1391メートルの山が、シルエットが富士山に似ているところから「榛名富士」とも呼ばれているそうです。

その美しい山容は地元の人々を魅了し続けています。
続きを見る >>

金銀増産支えた「佐渡島のラピュタ」 新潟「北沢浮遊選鉱場」(動画)

- 特集
金銀増産支えた「佐渡島のラピュタ」 新潟「北沢浮遊選鉱場」
産経新聞

新潟・佐渡島にある「北沢浮遊選鉱場」。
古代遺跡をほうふつさせる姿ですが、昭和以降の佐渡の金の採掘を支えた施設群だといいます。

今年7月、江戸時代に独自の採鉱、精錬技術で金銀の産出を発展させた「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されました。北沢浮遊選鉱場は構成資産から外れましたが、佐渡の昭和初期のゴールドラッシュを支えた拠点だったそうです。

現在はコンクリートの基礎部分のみが残り、「佐渡島のラピュタ」と呼ばれ観光スポットとなっているそうです。
続きを見る >>

歴史的名建築を支える「白い貴婦人」 茨城・笠間市「石切山脈」(動画)

- 特集
歴史的名建築を支える「白い貴婦人」 茨城・笠間市「石切山脈」
産経新聞

東京駅に日本橋、最高裁判所――。
全国有数の建築物に使われている石材を産出している日本最大級の採石場。明治32年から続く、茨城県笠間市の通称「石切山脈」。

のどかな山間部に採石跡が刻まれた白い岩壁が古代の神殿のようにそそり立ち、湖面に鏡映しになっています。東西約10キロ、南北約5キロ、地下約1・5キロにおよび岩石帯が広がるそうです。

採れる白御影石「稲田石」は約6000万年前に海底深くで冷えて固まった「花崗(かこう)岩」の一種だといいます。

ここの石は特に品質が良く、光沢感や耐久性が高く評価されているそうです。雪のように美しい石肌は「白い貴婦人」とも呼ばれ、国内の歴史的建造物の建築材料となってきたといいます。

今は大きな建設事業で使うことは少なくなりましたが、神社や寺、墓石に生かされ、多くの人を魅了し続けているそうです。現在も職人が採掘作業を行い、年間約5000トンの石材を出荷しているといいます。
続きを見る >>

心映し出す神秘の水鏡 長野県茅野市の御射鹿池(動画)

- 特集
心映し出す神秘の水鏡(長野県茅野市の御射鹿池)
産経新聞

八ケ岳山麓の標高1500メートル付近にあり、透き通った水をたたえる御射鹿池(みしゃかいけ、長野県茅野市)。

山からの冷たい水を温めるために昭和初期に築かれた農業用ため池で、4キロほど下った笹原地区の稲作を支えているそうです。

水源の渋川は酸性度が高く、魚や水草が生息できないため水が澄み、逆に強酸性を好むチャツボミゴケが池底に繁茂して水面に独特の深緑を反映しているといいます。秋には紅葉、冬は雪に覆われるなど、四季折々の表情が訪れる人々を魅了するといいます。
続きを見る >>

グランドキャニオン、ドーバー…北海道でぶらり地層ウオッチング 乙部町(動画)

- 特集
グランドキャニオン、ドーバー…北海道でぶらり地層ウオッチング 乙部町 産経新聞

「東洋のグランドキャニオン」に「東洋のドーバー」。北海道に外国の有名景勝地になぞらえられる景観を楽しめる町があるそうです。

道南部の日本海側に位置する乙部町。
海岸沿いの国道229号を走っていると、そびえ立つ絶壁が目に飛び込んでくるといいます。

米国の峡谷グランドキャニオンに見立てられる「館の岬」は、約500万年前に噴火した海底火山の灰と黒い砂岩が交互に堆積し、地殻変動で隆起したものだといいます。きれいなしま模様を描く地層が目をひきます。

町南部の滝瀬海岸には高さ約15メートルの白い断崖が500メートルほど続くそうです。「シラフラ」と呼ばれるこの絶壁は、火山が噴き出した白い軽石が堆積してできたといいます。英国のドーバー海峡の崖に似ていると、人気の撮影スポットになっているそうです。

町では海沿いで5カ所、内陸で1カ所の計6カ所で地層を間近に観察できるといいます。

なぜ乙部では、これほど多様な地層が見られるのか。

現在の乙部町のあたりは数百万年前は海底だったそうです。
その頃は周辺の火山活動が活発で、海底には砂や泥だけでなく、溶岩や火山灰などさまざまな堆積物がたまり、その後、地殻変動で地盤が隆起し、それらが陸上に現れたのだといいます。
続きを見る >>